本番面接とは【公務員】
本番の公務員面接はどのようなものでしょうか。
都道府県の昨年の本番面接の再現を紹介し、面接内容、流れを理解するとともに、面接カードを説明することにより、本番の公務員面接がどのようなものかご説明します。
面接再現にもありますが、冒頭はここまでどれぐらいかかったのかなどの緊張をほぐすためのアイスブレークがある場合が多くなっています。
目次
1.本番面接再現
2.公務員面接カード
1.本番面接再現
2024年8月28日14時から14時30分
最終面接
面接官:真中60代ぐらいの男性、左50代ぐらいの女性、右40代の男性の3人
受験生:男性1人
最終面接はマスクを外して面接しました。
受験生:失礼致します。
面接官:受験番号と氏名をお願いします。
受験生:受験番号〇〇〇〇〇の〇〇〇〇〇〇と申します。本日はよろしくお願い致します。
面接官:お掛けください。
受験生:よろしくお願いします。
面接官:ここまでどれぐらいかかりましたか。
受験生:はい、45分ほどでした。
面接官:どのようにして来ましたか。
受験生:電車を乗り継いで来ました。
面接官:緊張していますか。
受験生:はい、緊張しています。
面接官:緊張しないで、リラックスして行ってください。では面接を開始します。
面接官:大学は法学部ですが、なぜ法学部に行きましたか。
受験生:はい。世の中にはルール、法律があります。そのルールについて学びたいと思いました。そして、法律を深く学ぶことで、社会の仕組みも学べると考え、法学部に行きました。
面接官:弁護士になろうとは思いませんか。
受験生:はい、弁護士になろうとは思いません。
面接官:なぜですか。
受験生:社会の仕組みをつくりたいと考え、公務員を志望しています。
面接官:ESに、テニスサークルに所属とありますが、役職はついていましたか。
その後も、以上のようなやり取りが続きます。
本番面接の一部を再現しました。
普段の会話と全く同じとはいいませんが、面接だから普段の会話と大きく変わらないことがおわかりになったと思います。
2.公務員面接カード
次に、公務員面接カードを見ていきましょう。
具体的に、特別区経験者採用の面接カードを用いて、公務員のエントリーシートを説明します。
特別区経験者試験では、1級、2級、3級とあります。
まず、1級の面接カードは以下です。
1.あなたが特別区職員を志望する理由を、あなたのこれまでの職務経験や専門知識を踏まえ、携わりたい職務と、その職務を通じて実現したいことを交えて入力してください。
2.あなたが、特別区が求める「自ら考え行動する人材」に当てはまる人物であることを、今までの職務経験をもとに入力してください。
3.今までの職務経験の中で失敗の許されない状況に直面した際、それをどのように解決に導いたか入力してください。
4.今までの職務経験の中で、あなたがチーム(組織)として達成したことを、あなたのチームにおける役割や、どのようにチームに貢献したかを交えて入力してください。
次に、2級と3級の面接カードは以下です。
1.あなたが特別区職員を志望する理由を、あなたのこれまでの職務経験や専門知識を踏まえ、携わりたい職務と、その職務を通じて実現したいことを交えて入力してください。
2.あなたが、特別区が求める「自ら考え行動する人材」に当てはまる人物であることを、今までの職務経験をもとに入力してください。
3.今までの職務経験の中で失敗の許されない状況に直面した際、それをどのように解決に導いたか入力してください。
4.今までの職務経験の中で、あなたが部下や後輩の指導・育成にあたった際、最も重視した点を入力してください。
1級と2・3級では、4.が違います。1.2.3.は同じで、共通です。
では、なぜ、1級と2・3級で違うのでしょうか。
2・3級に、「部下や後輩の指導・育成」があるのは、2・3級で採用されると役職者としてスタートするからです。ちなみに、1級では役職がなく、係員からスタートします。2・3級で採用されると可能性として、すぐに部下を持つことがありえます。そのため、今までの部下や後輩の指導・育成の職務経験を聞いています。ちなみに、2級は主任から、3級は係長からです。
4.で、1級も職務経験を聞いていることは同じですが、部下や後輩の指導・育成ではなく、チーム(組織)として達成したことを、あなたのチームにおける役割や、どのようにチームに貢献したかです。
次に、1.から見ていくと、特別区職員を志望する理由、そして、職務経験や専門知識を踏まえての携わりたい職務、また、実現したいことを聞いています。
また、2.でも、職務経験を聞いています。
さらに、3.でも、聞いています。
1・2・3級とともに、すべての項目で、職務経験を聞いています。
このように、特別区経験者採用のような経験者社会人採用の場合には職務経験を聞いています。
そのため、職務についての経験、経験談、エピソードをいかに本番面接の面接官にさりげなくアピールできるかが鍵になります。
特別区経験者採用は、面接カードに沿って、面接されることは多くなっています。
このような面接をいわゆるコンピテンシー面接といいます。
特別区経験者採用などの経験者社会人採用に限らず、大卒程度でも主流となっています。
特別区経験者の面接カードは、各項目に、320文字以内で記載する必要がありますので、短く書かないといけません。
面接の答えとしてよくはないですが、長く話すことはできますが、面接カードは字数が決まっているため、そうはいきません。
また、面接カードは本番面接で使われるため、面接のことを考えて書くことが求められます。
受験の申込のときに、面接カードを提出する必要があります。
提出後は変更ができませんので、面接を考えて作成する必要があります。
ある意味、公務員試験の面接カードを上手に書けると面接も上手といえます。
以上のように、本番面接の再現、公務員面接カードを踏まえて、本番の公務員面接はどのようなものかをご説明しました。